フィラリア予防薬とアナフィラキシーショックの関係性

ある日、一匹の中型犬が来院しました。初診ということでしたので簡単な問診をさせていただいた後、診察室に入っていただくことになりました。

本日は健康診断が主な目的であるということでしたので、さらに詳しくお話を聞いてみると、今までに一度も、病院にかかったことがないとのことでした。
飼い始めてからは数年が経っているそうです。狂犬病のワクチンだけは登録の関係から毎年きちんと済ませていたそうですが、その他のワクチンを受けたこともフィラリアの予防薬を飲ませたこともないとのことです。

先生にも今までの飼育状況等を詳しくお話しし、今日は血液検査をすることになりました。

血液検査ではフィラリア感染は無し

血液検査の結果、その子の血液中にフィラリアの仔虫は確認出来ず、フィラリアの予防薬を飲ませても大丈夫だろうという結果になりました。ですが、ここで問題発生です。この子は今までに一度も予防薬を飲んだことがない子です。仔虫は確認出来なかったとしても、感染がないかと言われると、それは100%ないと言い切ることは出来ません。何故ならフィラリアにはオカルト感染というメスだけ、オスだけという単性寄生も認められるからです。仔虫がいないからと言って親虫もいないかというと、そうではありません。それに、もしかしたら見落としもあるかもしれません。
結局その子には、万が一に備え、ショック止めの薬も同時に処方するという方法が取られ、予防薬を開始してもらうことになりました。

アナフィラキシーショックは何故起こる?

フィラリア予防薬で起こりうる万が一の可能性、それがアナフィラキシーショックです。予防薬を製造・販売している製薬会社のHPには「フィラリアの予防薬は長年研究された後に作られた安全性の高い薬で、妊娠中の犬や子犬にも安心して投与出来る薬です」と明記されています。

では何故こういった副作用がささやかれるのでしょう?その原因は、この薬の効き方にあります。フィラリアの予防薬は、蚊に刺されることを予防する薬ではなく、蚊によって体内に運ばれたフィラリアの仔虫(ミクロフィラリアと言います)を駆除する薬だからです。

予防薬、と聞くとちょっと勘違いしてしまいますよね。ですが実際には仔虫を殺す薬なのです。なので、フィラリアに感染し、血液中にミクロフィラリアがいる状態で予防薬を服用すると、薬の作用でミクロフィラリアが一気に死滅します。

そして、それによって生じた大量の死骸がアレルギー物質として働くことで、激しいショック症状を起こすことがあるのです。これを、フィラリア予防薬によるアナフィラキシーショックと呼んでいます。

毎月の定期予防でアナフィラキシーショックは防げます

平成14年5月に農林水産省から出された、フィラリア症予防薬の副作用に関する緊急報告では、副作用の内容に、注射によるアナフィラキシーショック死3件、注射部位の硬結、嘔吐、元気食欲減退、顔面腫脹などがあるとされています。経口投与の場合でも、元気消失や食欲不振、嘔吐などが見られるとされています。

この他にも農林水産省のHPに記載されていた2001年〜2003年の間に起きたカルドメック(チュアブルタイプ、錠剤タイプ共に記載されていました)による副作用には、嘔吐・食欲廃絶・起立困難・ふらつき・元気消失・虚脱・下痢等が報告されており、そのほとんどが治癒とされていましたが、中には死亡例もあったようです。

こういった副作用を防ぐ為にも決して飲み残しはせずに、1ヶ月1回・通年での予防薬をきちんと飲ませてあげて下さいね。

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