フィラリアの検査に関しては実に様々な意見があり、その病院によって考え方はまちまちです。
検査をしないと予防薬を処方できない場合も
「毎年必ず検査をしている。検査をしないと予防薬は処方出来ない」という病院もありますし、「毎年決められた期間、飲み残すことなくきちんと飲んでいれば問題ない」という病院もあるでしょう。検査を推奨しないそういう病院では、体重だけ測ってくれば本人(本犬?)を連れてこなくても、予防薬を渡してくれるところもあるようです。
フィラリアの検査には血液中のミクロフィラリアというフィラリアの仔虫を調べる方法と、特殊な検査キットを用いてフィラリアの成虫が放出している物質を化学的に反応させる方法との2種類があります。
ミクロフィラリアを調べる方法では、採取した血液をそのまま顕微鏡で診る直接法と、ヘマトクリット管という細い筒に入れた血液を遠心分離器にかけ、白血球の層の上に集められたミクロフィラリアを調べる集虫法等が挙げられます。こちらの方法の方が直接法よりも検出率が高いと言われています。
検査キットでの検査は正確性が高い
キットを使っての検査方法を、抗原検査と呼びます。抗原検査は数分で判定が出る上に、ミクロフィラリアの検査よりも正確性が高いと言われています。
市場に出ている検査キットの一例を挙げますと、ノバルティスアニマルヘルスさんから出ているソロステップCH、アイデックスラボラトリーズさんのスナップハートワームRTなどがそうです。
病院によって使用されているキットに違いがあると思いますが、それぞれの製薬会社さんが自信をもって販売されているキットなので、検査結果には安心して下さって大丈夫だと思います。
ただ、これらの検査を行っても100%フィラリア症に罹っていることを見抜けるかと言われると、それは難しいと言わざるを得ない状況です。というのも、フィラリア症にはオカルト感染と呼ばれる感染状態があるからなのです。
知らないと怖い!オカルト感染とは?
オカルト感染とは、フィラリアの感染があってもミクロフィラリアが認められない感染のことを指します。オス、またはメスだけの単性寄生だったり、、メス成虫の老化による不妊などだったりすることが原因ですが、このオカルト感染がおこっていると検査をしても陽性だと分からないことがあります。
では実際、どのようにするのがいいのかと言われると、正直悩んでしまいます。
ですが、個人的には毎年の検査は必要なのではないかな、と思っております。
もちろん、重篤なアナフィラキシーショックを起こすという、フィラリアの副作用を考えてのこともありますが、それだけではありません。フィラリアの検査は血液を調べるため、血を抜く必要があります。せっかく(?)痛い思いをして血を抜くのです。
ついでに年一回の健康診断として、生化学検査(内臓が元気に、正常な働きをしているかを調べる検査です)もしてもらうというのはいいアイディアではありませんか?生化学検査の分、毎年余計に費用が掛かってしまうじゃないかと思われるかもしれませんが、万が一、病気が見つかったとしても軽い初期症状のうちに何らかのアクションを取ることも出来ますし、症状が進んでからの治療費よりもぐっと安く済みますよ。
《価格比較表》 | 他店価格 | ご案内価格 | 1箱:3本 | 4,500円~ | 2,343円~ |
2箱:6本 | 9,000円~ | 4,231円~ |
3箱:9本 | 13,500円~ | 5,891円~ |
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