レボリューション猫犬用の副作用は?

レボリューションは2005年にファイザー株式会社から発売されたお薬です。ですが現在は、ファイザー社アニマルヘルス事業部門から独立したゾエティス・ジャパン株式会社が販売しています。販売会社は変わりましたが、お薬自体は変更前と何ら変わりはありませんので、安心してお使いいただけると思います。

レボリューションの副作用はどれくらい?

2005年に発売されて以来、確かな効果と安全性で注目されてきたレボリューションですが、実際にはどのくらいの件数の副作用が報告されているのでしょうか?

農林水産省動物用医薬品検査所のホームページから、副作用情報のデータベースへと飛ぶことが出来ます。2016年10月現在で報告されているレボリューションの副作用は全部で26件あります。そのうち、猫での報告が24件、犬での報告が2件となっています。この件数が多いと見るか少ないと見るかは個人差があるでしょう。ですが、販売から11年間経っていることを考えると、少ないと言えるのではないかと私は思います。

レボリューションの副作用はどんな症状?

副作用報告の内容ですが、猫での報告のうち、1歳未満での報告が多数あり、そのほとんどが全身状態の悪い子へ投与した結果であるということが見て取れました。拾ったばかりだったり、寄生虫が多数いる状況下だったり、あとは避妊手術やワクチン接種と同時に塗布したケースもありました。他の薬剤と併用していたり、他の疾患が疑われる状態での投与も、副作用報告に繋がる結果となっているようです。ですが、これらは犬猫の状態を正しく把握し、ちょっと注意していれば防げたことだと思います。

ゾエティス・ジャパン株式会社のホームページにも、レボリューションの安全性に関するいくつかの報告例が載せられています。下記に、その一部を紹介いたします。

レボリューションの副作用報告の一例

幼若猫に対する高用量経皮滴下投与時の安全性では、40頭の6週齢の猫に対して行われました。常用・3倍量・5倍量・10倍量と投与量を4段階に分け、各項目で10頭ずつのグループに分かれて28日間隔で7回行いましたが、投与に関連した異常所見(一般健康状態・体重・血液学的検査・血液生化学的検査・尿検査・糞便検査などにおいて)は見られなかったとの報告が挙げられています。

また、猫における経口投与時の安全性については、12頭の7〜36ヶ月齢の猫を対象として投与後30日間の観察期間を設けて行われましたが、継続的な嘔吐あるいは流涎が数頭に見られたものの、重篤な影響はなかったとの報告が挙げられています。

繁殖雌猫に対する安全性について、44頭の2〜5.5歳の猫に対して3倍量を28日間隔で投与、交配前に2回以上・交配後に4〜5回という条件で行いましたが、これも、子猫共に投与に関連した異常所見はないと報告されています。

また、使用者に対する安全性も当ホームページには記載されており、ピペット内の全量が誤って皮膚に付着してしまっても、毒性学上極めて微量であるため、安全性上の問題はないとされています。

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