月別アーカイブ: 2016年7月

フィラリア予防薬とアナフィラキシーショックの関係性

ある日、一匹の中型犬が来院しました。初診ということでしたので簡単な問診をさせていただいた後、診察室に入っていただくことになりました。 本日は健康診断が主な目的であるということでしたので、さらに詳しくお話を聞いてみると、今までに一度も、病院にかかったことがないとのことでした。 飼い始めてからは数年が経っているそうです。狂犬病のワクチンだけは登録の関係から毎年きちんと済ませていたそうですが、そ...   [この記事の続きを読む]

フィラリアは犬猫の眼球にも寄生する?

タイトルをご覧になって、え!?フィラリアって心臓に寄生する虫じゃなかったの!?と驚かれた方もいるかと思います。実はフィラリアって、意外なところにも寄生するんです。 幼虫が眼球に迷い込むことで寄生します まず、通常の犬糸状虫症の感染経路とライフサイクル(生活環)を見てみましょう。 すでにフィラリアに感染している犬の血を蚊が吸います。これにより、蚊の体内にミクロフィラリア(仔虫)が取り込...   [この記事の続きを読む]

日本でのフィラリア感染率はどれくらい?

犬猫を飼っているご家庭でも動物病院でも、毎年、初夏の頃になると話題に上り始めるのがフィラリアの予防薬です。もしかしたら予防薬を促す病院からのお手紙で「あぁ、もうそんな時期なのか」と気付く方もいるかもしれません。 予防薬でフィラリア感染は年々減少しています 毎年、病院に赴き、血液検査をして感染の有無を調べ、感染していなければ体重を図り薬をもらう。日にちを決めて一か月に一回、飲み忘れがない...   [この記事の続きを読む]

フィラリア症を詳しく解説 – 原因と症状のまとめ

「フィラリア」は犬糸状虫という名の、犬や猫の体に寄生し、心臓を住み家とする厄介な回虫の事を指します。 フィラリアの形態や性別 フィラリアの体は乳白色でソーメンのような長細い形をしています。メスは25~31㎝、オスは12~20㎝ほどの長さを持ち、メスの方が大きい体をもっているのが特徴です。 犬や猫の体を寄生場所としており、寄生をすると血管の中を通り、 右心房や肺動脈を住み家として...   [この記事の続きを読む]

フィラリア検診で動物病院が行う治療とは?

動物病院でのフィラリア症の診断は、実際に目で診て異常がないかどうか調べる視診の他、レントゲン検査、心電図、心臓の音を聴く聴診、血液検査によって行います。 動物病院でのフィラリア検診 視診で全身状態を把握し、レントゲン検査で心臓の状態を確認します。フィラリアの多数寄生があれば、心臓・肺動脈が拡大しているのを診ることが出来るでしょう。心電図、聴診では心雑音を確認することが出来ます。こ血液検...   [この記事の続きを読む]

フィラリアは免疫力で自然治癒できる?

自分の愛犬がもしすでにフィラリアに感染してしまっていたら?考えたくはないですが、そういうことがもしかしたら、あるかもしれません。 予防薬の飲み忘れでも感染の可能性があります 飲ませたと思っていた予防薬をこっそり影で吐き出されてしまっていてきちんと飲めていなかったとか、全部飲ませたと思っていた予防薬が袋にまだ1錠残っているのを翌年に発見したとか、ありえないケースではないと思います。 ...   [この記事の続きを読む]