皆さんは「犬の咳」って聞いたことがありますか?
犬の咳はゼーゼー
咳を表現する時、人間でしたら「コンコン」とか「ゴホンゴホン」とかいう言葉を使いますよね。
犬の咳は人間の咳とは違い、喉に詰まったものを吐き出そうとする時の様な「ガッガッ」「カハッ」というものや、喘息の時の様に喉を苦しげに鳴らす「ゼーゼー」というものであり、そういった言葉で表されます。なので、病院にいらっしゃった患者さんの中には、初めて聞いた時はそれが咳なのか、判断出来なかったと言う方もいらっしゃいました。
犬が咳をする時、それはどんな時でしょう?
犬糸状虫(フィラリア)の感染も原因
原因として挙げられる最も有名な病気がケンネルコフ(犬伝染性気管気管支炎)です。短い乾性の咳が発作的に出現し、数日から数週間続く病気です。病原体は犬ジステンパーウィルス、犬アデノウィルス2型、犬パラインフルエンザウィルスなどのウィルスや、マイコプラズマ、細菌、真菌などの微生物まで、さまざまに関連しています。ケンネルコフは、一年に一度の接種を推奨している犬の混合ワクチン(7種ワクチンや8種ワクチンのことです)でも予防出来ますので、余裕があれば接種しておいてあげるといいでしょう。
次に疑われるのが気管虚脱、肺の疾患、心臓の疾患などの病気です。
気管虚脱は、気管の内腔が著しく狭くなり、咳や呼吸困難を引き起こす病気です。肺炎などの肺の疾患も主訴は咳であり、呼吸促迫、異常呼吸、運動を嫌う運動不耐性などがその他の症状として挙げられます。
そして心臓の疾患ですが、一言に心臓病と言ってもその症状は様々です。それぞれの病気の詳しい説明は省かせていただきますが、心室中隔欠損症や動脈管開存症、大動脈狭窄症、肺動脈狭窄症、ファロー四徴症、僧帽弁閉鎖不全症などが挙げられます。
その他、考えられる原因としてはアレルギーがあります。ですがもちろん、これからの病気とは全く関係なく、単純に物がつかえてしまっただけの時もありますので、よく様子を観察してあげて下さい。
そしてもう一つ、咳が出る病気の原因として挙げられるのが寄生虫の感染、犬糸状虫(フィラリア)の感染によるものです。
咳が増えたらフィラリア感染を疑う!
フィラリア症は蚊が媒介する病気です。ミクロフィラリアと呼ばれるフィラリアの仔虫が、蚊の吸血行為によって感染犬から未感染犬へと運ばれ、血液に乗って成長しながら体内を移動し、成虫となった暁には心臓や肺の血管に寄生します。フィラリア症に罹った犬の半数以上は無症状であると言われていますが、寄生が認められた犬の一般症状は次第に悪くなり、咳が出る様になります。最初は軽い咳が出る程度ですが、症状が進むと喘息様の発作、または呼吸困難を呈する咳をする様になり、喀血が見られることもあります。重度のフィラリア症に陥った犬のX線画像を診ると、心不全状態である事が確認出来、顕著な胸水・腹水貯留が認められます。胸水の貯留によって肺は拡張できず、重度な呼吸困難を引き起こしている事もわかります。
これからのことから、もしも愛犬が咳をしていたら、もしかして?という可能性を否定せず、かかりつけの病院で診察を受けて下さい。聞きなれないうちはそれが咳であるとなかなかわかりにくいかもしれませんが、なんとか軽い症状のうちに手を打ってあげられたらと思います。
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2箱:6本 | 9,000円~ | 4,231円~ |
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